理事長ご挨拶
一般財団法人自衛隊援護協会は、昭和54年社団法人隊友会援護本部設立、昭和56年から無料職業紹介事業を開始して以来、様々な変遷を経て、平成23年に現在の協会に移行しました。
当協会は、退職予定自衛官、退職自衛官の再就職に関する援護業務を実施するとともに、防衛行政の効率的な推進に貢献し、もって我が国の防衛基盤の育成強化に寄与することを目的としております。これまで40年以上、昭和、平成、令和にわたり、歴代の関係者の方々が尽力されて来られたことによって、今日の協会があるものと存じます。
私自身、約20年前防衛庁(当時)の初の課長職が、募集援護等の担当課でした。幕僚監部や地方協力本部の方々と供に職務にあたり、今でも当時の方々とお付き合いさせて頂いております。自衛隊は、部隊の精強性維持の為、若年退職制度をとっております。現役隊員の方々が安心して、職務遂行に専念できる為には、退職後の就職確保が極めて重要です。また、各部隊に若く優秀な人材を確保するにも不可欠です。
今日、自衛隊は、国民に最も信頼される組織として、我が国の安全、国際貢献、災害派遣、コロナ対応等、頼りにされています。これも、国民の為のこれまでの活動があったればこそと存じます。あらゆる隊員が退職後も安定した憂いのない生活基盤を確保できるよう、より良い再就職援護を実施できればと存じます。先輩の方々のご苦労に敬意を表し、業績を引き継いで、現在ご活躍されておられる皆様方と供に、時代の変化に柔軟に対応した令和の新しい協会業務に尽力して参りたいと存じます。
当協会には、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7支部が「退職自衛官無料職業紹介所」として退職自衛官再就職活動をしております。できるだけ多くの方々のお話を伺い、職務に当たって参りたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。